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自分で考えながら楽しいスポーツを実践
競技中心ではなく、誰でもスポーツを楽しめる環境づくりに尽力している「石巻スポーツ振興サポートセンター」。サッカースクールをはじめ、障害者スポーツ支援プログラムや高齢者向けのウォーキングイベントなどを企画、運営しています。特に力を入れているのが、小学生までを対象にした毎週土曜に行なっている「運動遊びスポーツ体験教室」です。
6年前にスポーツ振興くじ(toto)助成を受けて設置した人工芝のフットサルコートを拠点に、自由なボール遊びを通じて体力やコミュニケーション能力、豊かな発想力を育成。自らも指導に当たる理事長の松村善行さんは、「“想像することが創造を生む”をキャッチフレーズに、子ども自身が体を動かす楽しさを実感して欲しいと思っています」と語ります。安全で適切な指導を行なうため、スポーツ振興くじ(toto)助成を利用して運営の基盤強化を行い、クラブマネージャーも設置。親子で参加できる日もあり、「のびのびと運動する子どもの姿が見られる良い機会になりました」と、うれしそうに話すお母さんが印象的でした。
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フットサルコートで自由なボール遊びにチャレンジ
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天候に左右されずメンテナンスも容易
昭和63年に、サッカー専用グラウンドとして「宮城県サッカー場」が誕生。3面造られたうち、唯一のクレイグラウンドとして「Cグラウンド」が設置されました。他2面で敷かれている天然芝は養生期間を必要とするため、利用期間が限られるのが難点。土のグラウンドは季節を問いませんが、一度雨雪が降ると乾燥するまで使用不可能となります。「サッカースクールから県大会の会場まで幅広く使われていましたが、雨天中止となることも多かったのが残念でした」と、管理・運営を行なっている宮城県スポーツ振興財団の小松史嗣さん。そして、スポーツ振興くじ(toto)助成により、利用者にとってより利便性の高い「人工芝」のグラウンドが実現し、平成23年4月に念願のオープンを迎えました。
人工芝は水捌けがよく、天然芝よりも手入れが簡単なのが特徴。小松さんは、「現在はラグビーやグラウンドゴルフなどでも利用されており、県民の皆さんがより多彩な競技に親しむ施設に近づけたことがうれしいです」と話してくれました。 -
サッカーとラグビー用のラインが引かれているCグラウンド