山形県内のtoto助成事例

  • サッカーを通じた「人間形成」めざして スポーツ団体スポーツ活動助成 ●NPO法人山形フットボールクラブ

    県内初のサッカーのクラブチームとして1994年、山形市に誕生した山形フットボールクラブ(山形FC)。サッカーを通じた人間形成を目標に、競技の普及、人材育成にも貢献している。
    スポーツ少年団で長年指導した後藤三郎理事長らが、中学生がサッカーを続ける場として部活動以外の受け皿が地域に必要と痛感し、立ち上げた。99年に法人格を取得し、現在は小中学生、社会人各チームのほか、幼児向けスクールも運営。J1・ベガルタ仙台の菅井直樹選手らプロで活躍する選手も輩出している。

    試合の中で育つ経験 小中学生の大会を主催

    当クラブでは昨年からスポーツ振興くじ(toto)助成を受けて、小中学生向けの大会を主催している。試合の中で学ぶことは大きい。その試合を地元で実施すれば遠征費も軽減できる。そこに県外有力チームが参戦しているのは、クラブの歴史、人脈があってのことだろう。
    サッカーは瞬時の判断が求められる競技。「ルールを守り、かつ自分で判断できる子どもを育てたい」と後藤理事長。「クラブで大切なのは理念、そして指導者が信頼される組織であること。より良い指導ができるよう今後も勉強を重ねたい」。

  • 山形FCジュニアユースの中学3年生のメンバー
    山形FCジュニアユースの中学3年生のメンバー

  • スキー振興を前身に、地域のクラブへ 総合型地域スポーツクラブ活動助成 ●NPO法人生涯スポーツ振興会(apls)

    誰もが気軽に運動できる機会と場をつくろうと、長年活動してきた山形市の生涯スポーツ振興会(apls = アプルス)。スポーツ振興くじ(toto)助成を受け去年、クラブハウスが完成したことで活動の幅がさらに広がった。総合型スポーツクラブとして地域のニーズに応えようと、スタッフ一同奮闘している。
    アプルスは1977(昭和52)年に発足した子供スキー振興会を前身に、現在は幼児から高齢者まで対象の各種教室などを企画、運営している。子ども向け教室ではコーディネーショントレーニングを取り入れ、運動能力の「土台」を育てることを目指している。

    クラブハウスを拠点に学童保育など多彩な活動

    拠点ができたことで、教室を定期的に開催できるようになったほか、学童保育など多彩な事業も可能に。託児付きヨガ教室は、キャンセル待ちがでるほどの人気だ。
    発足当初から、受益者負担を原則に相応の会費を設定しているが、理解を得られ、退会率は低いという。須貝守理事長は「会員の皆さんとともに、地域に根差したクラブを目指したい」と話している。

  • 昨年春に完成したクラブハウス=山形市南二番町
    昨年春に完成したクラブハウス=山形市南二番町