福岡県内のtoto助成事例

  • 地域に根を張り、生涯スポーツ支える 総合型地域スポーツクラブ活動助成 ●NPO法人ウェブスポーツクラブ21西国分

    久留米市諏訪野町のNPO法人「ウェブスポーツクラブ21西国分」が運営する「総合型地域スポーツクラブ」は、スポーツを通じた健康づくりや人材育成に取り組んでいる。
    同市西国分小地区のスポーツ団体などが2002年に設立。会員は4歳から84歳までの約450人。スポーツ振興くじ(toto)助成を受け、04年に活動拠点となるクラブハウスを整備した。

    施設管理や指導者派遣、県南クラブの核に

    クラブは、toto助成を受け、健康教室やヨガ、太極拳などのスポーツ教室や交流イベントを運営。会員は「楽しく運動できる」「腰痛も改善した」などと口をそろえる。
    一方で、市から委託を受け、地元の小中学校体育館など4施設を運営管理し、29のスポーツ団体に練習場を調整する。また、近くの6つの小学校の体育の授業に、体操や水泳の指導者を派遣。「児童がより興味を持って取り組める」と、学校関係者の支持を得ている。
    クラブマネジャーの櫻木英一さんは「地元の指導者を発掘し、県南の拠点クラブとして、活動範囲を広めたい」と話す。

  • クラブ運営に情熱を注ぐ櫻木さん(右)ほか指導者
    クラブ運営に情熱を注ぐ櫻木さん(右)ほか指導者

    健康教室で体操を楽しむ地元住民
    健康教室で体操を楽しむ地元住民

  • 逸材見いだし、未来のメダリスト育成 将来性を有する競技者の発掘育成活動助成 ●福岡県タレント発掘事業

    一流アスリートの“原石”を発掘し、未来のメダリスト候補に育てる福岡県の「タレント発掘事業」が成果を挙げている。輩出した選手は、過去9年で世界大会などへの出場延べ9回、全国優勝延べ19回の成績を挙げた。
    全国に先駆け2004年に始め、小学5年から中学3年の選手を一貫指導する。競争率700倍以上の難関試験を経た受講生150人が、毎週土曜日の2時間、県立スポーツ科学情報センター(福岡市博多区)を拠点に練習に励む。運営費は、スポーツ振興くじ(toto)助成金を活用している。

    才能伸ばす一貫指導と科学的トレーニング

    受講生は1~2カ月単位で、各競技団体が派遣する指導者の下、水球やフェンシングなどさまざまな競技に挑戦。適性種目を探り、種目を変える選手もいる。また、競技だけでなく知的能力も身に付ける。
    近代五種JOCジュニアオリンピックカップで初優勝した飯塚市立鎮西中3年の桑名知可子さんは「トライアスロンか近代五種で五輪メダルを狙いたい」と夢を語る。事業実行委員会事務局の中野一成さんは「皆が憧れる、地域のトップリーダーを育てると同時に、スポーツを通じた人格形成も図りたい」と話す。

  • 力いっぱい水球の練習に励む桑名さん(右)ら受講生
    力いっぱい水球の練習に励む桑名さん(右)ら受講生

    県立スポーツ科学情報センター
    県立スポーツ科学情報センター