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縁結びの神様として名高い出雲大社のすぐ近くにあるのが大社健康スポーツ公園。多目的に利用できる運動場やテニスコート、体育館を備えている。スポーツの盛んな地域で、特にテニスの人気が高く、小学生から高齢者まで幅広い世代が練習に精を出してきた。
そのテニスコートは5面あったものの、いずれも真砂土などでできたクレイコートのため、雨や雪の日は水たまりで練習や試合が中断することも。地元の大社テニス協会(板垣郁夫会長)が中心となって芝生化を望む声が強かった。全国規模の大会も誘致 市民の健康づくりに貢献
そこでスポーツ振興くじ(toto)助成を活用し、平成21年12月から翌年3月までの間に整備され、4面が人工芝に生まれ変わった。
昨年8月には、全国規模の大会初誘致となる全国レディースソフトテニス大会が開かれ、170名の選手が新コートで熱戦を繰り広げた。利用者も平成20年度約1万300名だったのが同23年度には約1万3000名と増えた。毎朝テニスを楽しむ同協会の曽田忠良副会長は「整備が実現して大変うれしい。年齢を問わず健康づくりに役立つ」と喜んでいる。 -
早朝テニスで汗を流す利用者(出雲市大社町)
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NPO法人さくら総合スポーツクラブ(藤原常義理事長)は、地域住民がスポーツを楽しみながら、健康・体力の増進を図り、地域の交流、連携を深めることを目的に市民組織と市外郭団体が平成20年8月に設立。現在、市民体育館、運動公園の指定管理者として事業を受け持っている。
総合型地域スポーツクラブの運営、発展のためには人材育成が不可欠。事務局長の大和修一さんが昨年クラブマネジャーの公認資格を取得。職員でアシスタントマネジャーの長谷貴史さん、池田真由美さんとともに、細かい事業計画を策定、経理や教室での指導など忙しい毎日を過ごしている。マネジャーフル回転 23プログラム盛況
同クラブが手がける屋内スポーツ教室には、スポーツ振興くじ(toto)助成が大いに役立てられており、テニス、バドミントン、ジャズダンスなど23のプログラムがある。2年前にリニューアルしたトレーニング室のフィットネス利用者は延べ900名と大人気で参加者は思い思いのコースでのびのびと体を動かしている。
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毎日のプログラムの打ち合わせは欠かせない日課(安来市民体育館)