奈良県内のtoto助成事例

  • 芝生化で体を動かす楽しさアップ 地域スポーツ施設整備助成 ●県立高円高等学校運動場

    運動場の3分の2以上を占める約八千平方メートルに、青々とした芝生が育つ高円高校。平成22年、スポーツ振興くじ(toto)助成を受けて整備された。ポット内で育てた芝を全校生徒が植えつけた天然芝は今やすっかり根付き、生徒たちの体力向上にも貢献している。同校事務係長の吉岡文雄さんは「ケガの心配や土汚れがなくなったことで転ぶことへの抵抗が減り、以前よりダイナミックに運動を楽しむ様子が見られるようになりました」と効果を話し、サッカー部所属の3年生も「ケガがなくなりプレーしやすくなりました」と喜ぶ。

    手入れで良い状態をキープ 学校全体で大切に育てる

    日々大活躍の芝生だが、良い状態を保つために欠かせないのが維持管理だ。「7人の先生で夏は毎週1回、4時間かけて芝を刈り込み、土が見えたり枯れたりした部分は補植も。毎年10月には生徒が種を植えつけています」と保健体育科の水野保士先生。テスト期間中など生徒が使用しない時は、たくさんの人に芝生で運動する心地よさを実感してもらいたいと、地域のクラブ活動にも開放している。

  • 芝生の運動場で練習するサッカー部の部員たち
    芝生の運動場で練習するサッカー部の部員たち

  • 幅広い世代が参加できる多彩な教室 総合型地域スポーツクラブ活動助成 ●NPO法人 川西スポーツクラブ

    平成17年にスタートし、現在はサッカーや空手、トランポリンなど44メニューを揃え、3歳から80代までの805名がスポーツを楽しむ地域に根差したクラブ。理事の川崎香織さんは、「以前は体育館といえば競技スポーツのための場だと言われていましたが、初心者でも気軽にスタートできる教室をとの思いで始めました」と話す。

    地域のニーズに応えて 本格的でもリーズナブルに

    スポーツ振興くじ(toto)助成は、新しく立ち上げる教室の運営費用、特に講師の謝金や大型の備品などに活用。本格的な内容でありながらリーズナブルな会費で提供することができているそうだ。最初に助成を受けたダンス教室は、当初の1クラスが今や3クラスの人気教室に。今はジュニア体操とミニバスケットボールの2教室が助成を受けている。「細くとも長く、地域の人達がスポーツ活動を続けられるよう、ハード面を提供してくれる自治体とも連携しながら、スポーツの底辺を育てていきたい」。来年1月には500人規模のKAWA―SPOマラソンを開催予定。しっかりと地域に根を張りながら、生涯スポーツを支えている。

  • ジュニア体操の教室でマット運動を楽しむ子どもたち。
    ジュニア体操の教室でマット運動を楽しむ子どもたち。