兵庫県内のtoto助成事例

  • 夜間照明備え地域交流や合宿に人気 地域スポーツ施設整備助成 ●淡路ふれあい公園

    兵庫県・淡路島南部のほぼ中央にある山間のリゾートスポーツ施設・淡路ふれあい公園。休日には地元の家族連れや島外からのレジャー客らでにぎわう。一画にある広さ7300平方メートルの第二グラウンドが21年春、スポーツ振興くじ(toto)助成を受け、芝生の多目的グラウンドに整備された。
    縦80メートル横60メートルの芝生コート1面がとれ、夜間照明6基も備える。同年9月のオープニングのグラウンドゴルフ大会には近隣の住民らが集うなど、地域のスポーツ交流拠点として定着。現在は地元の少年サッカーチームが週3回、ナイター練習や試合会場として定期的に活用している。
    公園内にある宿泊施設サンライズ淡路が運営しており、夏場は京阪神から合宿に訪れる高校運動部などの予約でいっぱいだという。
    今後、利用状況をみながら傷んだ芝生などの再整備も検討している。また、実業団の陸上部などトップアスリートの合宿誘致を模索するなど、地元のスポーツ振興への波及効果にも期待が寄せられている。

  • オープン時に開催されたグラウンドゴルフ大会
    オープン時に開催されたグラウンドゴルフ大会

  • サッカーファミリーのすそ野を拡大 
スポーツ団体スポーツ活動助成 ●(一社)兵庫県サッカー協会

    兵庫県サッカー協会はスポーツ振興くじ(toto)助成を受け、小学4年生以下によるU-10フットサル大会を昨年度から始めた。少子高齢化で児童数が減るなか、既存のサッカー大会とは別に、1チーム5人と低学年でも参加しやすいフットサルで、サッカーファミリーのすそ野を広げる試み。
    県内各地に増えた民間のコートを活用し、昨年度は11支部126チーム1264選手が参加。地区予選の上位24チームが年末の県大会で熱戦を繰り広げた。今年度も6月に予選が始まった。
    また、地元ゆかりの元JリーガーやLリーグ、フットサルリーグの現役選手ら2~4人を、希望チームの練習に無料で派遣するサッカークリニックも22年度から開いている。
    各リーグがシーズンオフの冬季を中心に、県内20カ所ほどを訪問。個人スキルやグループ戦術などを3時間ほど指導する。プロのコーチングが受けられるとあって、試合観戦が難しい地方では特に、選手のモチベーションを高める貴重な経験となっている。

  • 元Jリーガーの和多田さんから指導を受ける小学生ら
    元Jリーガーの和多田さんから指導を受ける小学生ら