新潟県内のtoto助成事例

  • 多彩な活動で、広がるスポーツの輪 総合型地域スポーツクラブ活動助成 ●NPO法人 希楽々

    村上市神林地区に総合型地域スポーツクラブ「希楽々」が誕生して10年になる。創設から運営に関わり、今はクラブマネジャーとして活躍する渡辺優子さんは、「クラブの輪が着実に広がり、地域が変わった」と振り返る。
    手探りのスタートだった。「地域交流」と「生涯スポーツ社会の形成」が事業理念。が、それを形にするには、どうしたらいいか。悩んだ末に打ち出したのが「楽しむことこそスポーツ」という素人のスポーツ観に基づいた活動。例えば「さとやまウォーク」には、温泉や食をセットにしてイベントを組むという具合だ。
    体を動かすことの楽しさに目覚めた人たちがクラブに集まってきた。これまでスポーツには縁の薄い人たちだった。
    会員は今では600人を超す。多くの人が集まり、企画や運営にも参画するようになって、活動は多彩を極める。スポーツ教室などのほか、文化や観光がらみのイベントなどにワイワイと人が集まる。「地域の人が元気になり、居場所を見つけるお手伝いを続けたい」。渡辺さんの夢だ。

  • 笑顔で話す「希楽々」メンバーと渡辺さん(中央)
    笑顔で話す「希楽々」メンバーと渡辺さん(中央)

    芝生広場で体を動かすメンバー
    芝生広場で体を動かすメンバー

  • 「なでしこ」もキャンプ、サッカーの聖地に 地域スポーツ施設整備助成 ●クロアチアピッチ

    美しく手入れされた芝を高原の涼風がわたる。十日町市、当間高原リゾート。ここに市民が「クロアチアピッチ」と呼ぶ多目的グラウンドがある。
    このピッチ、2002年のサッカー、ワールドカップにあわせて大規模整備された。クロアチア代表がキャンプを張り、一躍注目された。以来、同市のサッカー熱の発火点となる。W杯を契機に始まったクロアチアカップは、さまざまな年齢のサッカーファンが集い、今も続く。宿泊施設が隣接する立地で、Jリーグチームや「なでしこ」のキャンプ地ともなっている。

    熱望のクラブハウスと観客席が今秋に完成

    サッカーコート2面を備えたこの施設に足りなかったのがクラブハウスと観客席。熱望したその二つの新設工事が、秋の完成目指し、スポーツ振興くじ(toto)助成を受けて進む。「totoの助成金がなければ整備は遅れただろう。とてもありがたい」と、管理する十日町市の保坂正行スポーツ振興課長。国際交流の場であり、市民スポーツの拠点でもあるクロアチアピッチの活用にさらなる弾みがつきそうだ。

  • 高原のクロアチアピッチ全景
    高原のクロアチアピッチ全景

    ピッチでは毎年、クロアチアカップが行われる
    ピッチでは毎年、クロアチアカップが行われる