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「ゆっくりと足を伸ばして」というインストラクターの声に合わせ、静かに汗を流す受講者たち。スポーツクラブたはらが開催するヨガ教室でのひとコマだ。同クラブは、サッカー少年団が母体となり、2007年に総合型地域スポーツクラブとして発足。09年からスタートさせたヨガ教室は、10年からスポーツ振興くじ(toto)助成金により拡大、現在では週3回の開催で、58人が参加している。
「人気の理由は、参加しやすいから」と、クラブサブマネージャーの山下新一さんは分析する。ヨガ教室の受講料は10回で3000円。toto助成があるからこそ実現できる低料金は、大きな魅力だ。募集の告知は近隣エリアでしか行っていないが、クチコミで受講者は広がりを見せている。さまざまなスポーツを気軽に楽しめる
ヨガ教室だけでなく、小学生から中学生を対象としたヒップホップダンス教室や、エアロビクス教室、健康体力づくり事業もtoto助成により拡充。それ以外にもグラウンドゴルフやノルディックウォーク教室、サッカースクールなどを展開し、幅広い年齢層の受講者が訪れている。同クラブが目指す地域スポーツへの貢献は続く。
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受講者は女性が多いが、クラスによっては男性も
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菊川市の西方地区に位置する菊川運動公園は、650人収容可能な野球場をはじめ、クロスカントリーコースなどを備えた複合施設だ。
その中にある多目的広場が、この春、人工芝グラウンドに生まれ変わった。市民からサッカーの公式試合ができるグラウンドを求める声も大きく、昨年、工事に着工。一般用サッカーコート(105m×68m)、ジュニア用(68m×50m)なら2面が取れるロングパイル人工芝のグラウンドで、スポーツ振興くじ(toto)助成金を受けて整備された。耐久性に優れ、天然芝に近い素材感は、使用者からの評判も上々だ。オープン以降、少年サッカーや中、高校生の大会に多く使われており、水はけがよいため、天候を気にせず試合ができると喜ばれている。サッカーだけでなく幅広い利用が可能
「現在、週末は7、8割が大会の予約で埋まっています」と話すのは、菊川市教育委員会社会教育課スポーツ振興係の笹瀬泰広さん。改修前にも利用はあったが、今年は予約が明らかに増えたという。もちろん、サッカーだけでなく、グラウンドゴルフやレクリエーション活動などにも使用可能。菊川市民の新たなスポーツ拠点として、期待は高まっている。
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休日には子供たちの明るい声が響き渡る