-
幼児から高齢者まで幅広い年齢層の地域住民に多彩なスポーツプログラムを提供するNPO法人ライフネットスポーツクラブ(加藤純二理事長)。横浜市神奈川区菅田町の敷地約8300平方メートルに整備された天然芝のグラウンドとクラブハウスが活動拠点だ。そのクラブに昨年、スポーツ振興くじ(toto)助成を受けて「29人乗りのマイクロバス」がやってきた。
地域とクラブハウスを往来 クラブのPR効果も抜群
バスは、年齢(U8・U15)に応じた指導を徹底しようと元Jリーグ監督らがコーチを務めるサッカースクール会員の地域交流行事参加や大会遠征に活用。地域住民の健康増進のために開講したグラウンドゴルフやヨガ教室などの会員専用の送迎バスとして活躍。誰もが分かりやすく、多少の人数が集まっても支障のない場所、例えば自治会館前や小学校校門前などとクラブハウスを往来する。
地域住民の評判も上々で、加藤理事長は「装飾が目立つバスなので、クラブのPR効果も抜群。おかげで各プログラムともに参加会員が増えています」と笑顔で話した。 -
バスを背に「会員の利便性がぐんと向上した」と加藤理事長
天然芝のグラウンドでトレーニングに意気込む子どもたち
-
会員は好きな種目を選び放題―。そんな呼び掛けで地域住民に多彩なプログラムを提供するNPO法人高津総合型スポーツクラブSELF(平口和宏理事長)。川崎市立高津中学校の学校開放を活用し、スポーツと文化活動を合わせて約30種目も用意している。
「こんなに面白い種目がある」という会員からの提案もどんどん受け入れてきた。スポーツ振興くじ(toto)助成は、そうした種目拡大とコーチングスタッフの充実に大いに役立っている。地域みんなの遊び場づくり 多世代の地域交流を実現へ
「総合型スポーツって何?」と聞かれることも数多い。その答えは「地域みんなの遊び場づくり」と平口理事長。「遊びの中から自分に合ったスポーツ、趣味、活動を見つけてほしい」と声を大にする。目標は「100年続くクラブづくり」。
高津中学校の協力も大きい。高齢者を対象とした「認知症にならないため、あるいは初期の認知症の方々のための遊び場づくり」に理解を示し、中学生の積極参加を表明。まさに「多世代の地域交流」を実現させようとしている。 -
サッカーボールを追いかけて思い切り走り回る子どもたち
遊びの場を存分に取り入れたニュースポーツプログラム